「~と思う」《想・觉得・以为》の違い・使い分け方について

思う「想/觉得/以为 」使い分け方
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2020.12.13

「私はおいしいと思うよ」「私は中国に行きたいと思ってる」「あなただと思わなかった」…など、日本語では全て「思う」で片付いてしまう言葉も、中国語では状況や細かなニュアンスに応じて使い分ける必要がある。
今回はもっとも代表的な動詞《想・觉得・以为》の3つについて使い分け方を見ていく。

"想"の「思う」

①[動詞] 考える

我 得 一个好办法。
私は何か良い方法を考えなければならない。
ちょっと考えさせてください。毕业之后 做什么 我 还没 好。
卒業後何をすればよいかまだ考えがまとまってない。

②[動詞] (想像あるいは推量して)~と思う

再放点儿盐 会 更好吃。
私はもう少し塩を足したらもっとおいしくなると思う。 她 一定会高兴吧。
彼女はきっと喜ぶと思いますよ。我 没到 这个工作 这么难。
この仕事がこんなに難しいなんて思いもしなかった。

③[動詞] 恋しがる、懐かしく思う

我 有点儿 家了。
私は少し家が恋しくなった。(=ホームシックになった)大家都 你。
皆あなたのことを懐かしく思ってます。

④[助動詞] ~したいと思う

吃 一次 正宗的火锅。
私は一度本場の火鍋を食べてみたい。 变更 预订的人数。
予約した人数を変更したいです。

"觉得"の「思う」

[動詞] (直感から)~と思う

(1) 自分が実際に経験したことについて感じたことを言い、"想"に言い換えることはできない。

觉得 这次考试 很难。
今回の試験は難しいと感じた。觉得 这个菜 非常好吃。
この料理はとっても美味しいと思う。认错人了, 觉得很不好意思。
人違いをして恥ずかしかった。

(2) 実現していないことについて推量する。"想"に言い換えることができるが、"想"が「想像して言っている」部分が強いのに対し、"觉得"は自分の感覚や経験に基づいた「判断」の意味合いが強い。

觉得 再放点儿盐 会 更好吃。
私はもう少し塩をいれたほうが美味しくなると思うけど。

"以为"の「思う」

[動詞] (考えが事実と異なる事を示して)~と思い込む、~と思ったが

以为 他是 总经理。
私は彼が社長だと思った。(=実際はそうではなかった)以为 一个小时 就到了,结果 花了 三个小时。
1時間で到着すると思ったが、結局3時間かかった。

"以为" yǐwéiのもう一つの用法

"我以为很好吃呢!"(おいしいと思っていたのに!)など、事実と合わない判断を表すことのほかに、控えめに自分の考えを述べるときにも使います。たとえば、"我以为这是解决问题的唯一方式。"(私は、これが問題を解決する唯ーの方法だと思いますが。)のように使います。"以为"のこの用法は、主に討論などのときに使います。日常的な場面で控えめな気持ちを表したいときには、"觉得"を使うほうがよいでしょう。

柴森(2011)「中国語 類義語使い分けドリル」p.89

参考書籍

PROFILEプロフィール
うさんちゅ 大量に本を買って隙間時間で中国語を勉強し始めたアラサー。 本格的に勉強を始めたのは2020年3月から。 週2でオンライン授業も受け初めた(2020年5月~)。
中国語でドラマや映画を不自由なく視聴できること・HSK6級合格を目標に長く続けていきたい。
東南アジアの旅行にも興味があるので、旅行で不自由しない程度の基礎会話・文法も気分転換に勉強したい。
普段は在宅でWEB関連の仕事をしている。